
©古味直志/集英社・アニプレックス・シャフト
ニセコイ感想・実写映画化【ネタバレ】
今更ながら、ニセコイ全部読みましたので、キャラ中心で感想を書きたいと思います。
普段、ひとりに対して恋愛対象がいっぱい出てくるラブコメは、少女漫画だろうと少年漫画だろうとあまり好まないのですが、絵柄が可愛くてついつい。
約束の女の子がだれなのか?という、ちょっとした謎もあるので、ストーリーとしても面白かったと思います。
内容もエロくないし(笑)さわやかで良いです。
一条 楽
ラブコメハーレム主人公は、鈍感じゃなきゃいけないんでしょうけれども…。
鈍感でお人よしってところがセットになっている。他にも何にでも首突っ込みたがるーとか。
心優しい、はたまた、その子の欲しがってる一言を、気軽にさらっと言っちゃう、とか。
何か型にハマっちゃいますよねー。
ラブコメハーレム系主人公の特性だから仕方ないのか。
まあ、常々「あいつ俺のこと好きなのかな」とか想ってる主人公も、自意識過剰で嫌ですけれども(笑)
ただ、きちんとそれぞれの関係に区切りをつけたのは良かったかと思います。
読者には恨まれたことでしょうが、これはラブコメハーレム主人公の宿命ってやつでしょうねえ。
思うのは……ヤクザって公務員になれるのかなっていうことですね。
おそらくなれないと思いますけれども。
漫画だから良いんでしょうか。
あと、10年前の約束って幼いにしても、そんなに好きな子だったら憶えてると思うんですけれどもね。
髪の毛、金髪とか黒髪かは憶えてるのではさすがに。
桐崎 千棘
いつもだったら、気の強い方のヒロインってあまりタイプじゃないんですが、見た目が可愛くて……!!
見た目と強気な性格があってて良い。
金髪ロングで赤いリボンってちょっと美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス/私的見解)に似ていると思ってしまった。
あ、もちろん千棘自身好きですよ。
好意を伝えようとしてうまくいかなくて、叩いちゃうところとか。
叩かれる方はたまったもんじゃないでしょうけれども。
強そうに見えて、実は脆いというのも良いです。
あとけっこう奥手なところも。
雷が怖いとか、暗所が怖いっていうのは、強そうにしているヒロインにとって弱点っていうのは、ちょっとお決まりなようなー。
楽に恋愛対象じゃないっぽいことを言われて、怒って冷たい態度を取ってしまうのも、ハラハラして好きでしたけどねー。
タイトルがニセコイですし、ストーリー運びから最終的には千棘かなーと思ってはいましたが。
千棘が10年前のことを忘れていた、というのはまあまあ納得できるんですよね。
とってもショックだったから、しまっておきたかったのではないでしょうか。もしくは、思い違いが恥ずかしかった、とか。
幼いながらに、小咲ちゃんと楽を祝福して譲るというのは、なかなかできないことだと思います。
(いいか悪いかは別として)
さて、万里花も言っていたことですが、「逃げるのではなく、そばにいて隠し続けるべきだった」のは、確かにそうだとは思います。
どうせ行方をくらませるなら、「夢があって、学校をやめることになった」(夢が見つかったのは渡米後ですが)と言って、みんなに心配かけないように去るべきだったと思います。
学校をやめた後に、楽が「何か態度がおかしかったのでは?」と思って探しに来る方が、ストーリーとしても良かったような。
さらに、その方が楽が「千棘の些細な変化に気づいていた=気にしている」、というのも説得力が出たような気がするんですよね…。
まあ、少女漫画の読みすぎですね(笑)
千棘は少女漫画の主人公という感じがしました。
美人だけれども、友達がいない、とか家族に問題がとか、ちょっと人から敬遠されるタイプの欠点がある子。
私が読んでるのは、だいたいギャグが入っているのが多いですが。
なので、ついつい応援したくなるなーと思いました。
小野寺 小咲
約束の相手で、ずっと楽を一途に想ってて、一番不憫な子でしょうねえ。
まあ、ただ、男性に人気ありそうなキャラだなあ……と思いました。
(実際周囲の男性読者も小咲ちゃん推しだったなー)
美少女で大人しくて、一途だし、やさしいし、清楚だし、ちょっとばっかり可愛らしい欠点がある、みたいな。
少女漫画だったら、ここまで完璧だと絶対腹黒(笑)とか、猫被ってたりする。
もしくは、すっぴんがーとか。
まあ、そっちの方が面白いんですけれどもね。
小咲ちゃんは、正真正銘の純粋で心優しい美少女ですけれども。
あ、でもキスしようとしたり積極的ではありましたねー。
ヒロインの中では奥手ってほどでもなさそう。
何故に素晴らしい舌を持っているのに、料理作れないんでしょうね(笑)
それすら、可愛らしい欠点でしかないんですよねー。
ちょっと成績が悪いというのも。
完璧じゃないところが、逆に可愛らしいって感じでしょうか。
しかし、小咲ちゃんはどうして過去のことを忘れてたんでしょうか。
当事者3人ばかりが忘れているのが、また都合がよすぎt(…)
幼い時、楽が実は小咲ちゃんのことが好きだと言って、自分もと打ち明けた後に、「千棘と結婚できないと言ってくる」と行こうとした楽に、「千棘ちゃんがかわいそう」と言ったのは、ちょっとムゴイと思ってしまいました。
そのまま、千棘が事実を知らないで、お姫さまの鍵を渡さなかったら、楽と小咲ちゃんだけがお互いの気持ちを知りながら、幼い千棘が無邪気に約束をしていたかと思うと、少し空恐ろしいものを感じます。
小咲ちゃんのやさしさだったのでしょうけれど、それは言ってあげた方が良かった類の事実だと。
もともとは幼い千棘とマリーが楽に迫ったのがいけなかったのでしょう。
プラスで、楽がハッキリ言わなかったのも。
(あんなに迫られたら、言えるもんも言えませんが)
運命(作者)のイタズラで、本来は両想いだった相手と結ばれず…という、恋愛はタイミングというのを体現してしまったキャラだと思いました。
将来は、弥柳という男性と結婚しているようですが、楽より素敵で、小咲ちゃんだけを大切にしてくれる人だと良いですねー。
というか、あのまま行くと三人は親戚になってしまいそうです。(笑)
橘 万里花
可愛いし、一途だし文句なしです。
あとセーラー可愛い過ぎてつらい。
積極的なのに、積極的に来られると照れちゃうのも可愛いですね。
ただやっぱり魅力的であるがゆえに、結ばれるキャラであるかと言うのはまた別で、どうしても周囲にきっかけを作ってあげるタイプのキャラだったと思います。
そういう意味では不憫な子かもしれませんが…。
条件付きだったからか、とても積極的にアピールしてきましたし、こんな可愛い子に迫られて、楽はしあわせ者ですねえー。
真実を知っていて、人にも言えないし、一番傷ついたんだろうなあとも思います。
でも、メンタル強いですよね。
それでこそ、恋する女の子って感じです。
家庭も意外と複雑でしたが、お母さん若いな。
解決して良かったですが、複雑なお家の子だったんですねえ。
お見合いして、もっと素敵な人を見つけてほしいです。
意外とガンガン迫ってくるタイプが来たりして、タジタジしたら可愛いかもー。
もしくは、嫌いだなーと思っているタイプだけれども、次第に打ち解けていくようなタイプとか。
あと、万里花は九州出身みたいですが、博多なのか久留米なのか、熊本なのか、ちょっと方言混じり過ぎてると思います(笑)
長崎でもいけるかも?
時おりおやっ?となるぐらいで、そこまで違和感のない喋り方ではありましたが。
まあ、コテコテの方言で喋る人なんて、若者にはあまりいませんけどね。作者さんは、どのあたりを想定して描かれたのでしょうか。
鶫 誠士郎
とっても女の子らしい子だと思いますが…クロードさんは、いったいどこら辺が男だと思ったんでしょうか。(笑)
たしかに女の子にしては身長ある方ですが、男性としたら平均というか、高身長ではないし。
少女漫画ものでよくいる、宝塚の男役の方っぽい見た目をしているけれども、実はすっごい彼氏とか素敵な恋愛に憧れている子って感じでした。
なので、とにかく美形!
で、いつもカジュアルな格好なのですが、女の子っぽい格好をするとめっちゃくちゃ美人という典型的なあれですね(笑)
素直に言えないとはいえ、お仕えしているお嬢様の想い人っていうのがちょっとつらい立場でしたねえ。
最終的に千棘の幸せを優先して身を引いたところも、好感度は高かったではないでしょうか。
きちんと伝えるということもできたと思いますが、耳をふさいでの告白は切ないシーンでしたね。
もっと他にもいい男はいると思うんですが、まあ主人公というのは、だいたいそういう物なので仕方がない(笑)
なんにせよ、こんな美人を誰も放っておかないとは思うんですが…うーん、美人過ぎると高嶺の花なので、素敵な方が早く現れてくれるといいですね。
奏倉 羽
年下から見たらお姉さんでしょうけれども、まあ色々無理してそうな子って感じでしたね。頑張り屋さんというか。
最初からお姉さんの立場だったので、恋愛においてはちょっと不利な立ち位置ではありましたが。
お姉ちゃんキャラで先生、とか定番すぎますね(笑)
必要とされたいがゆえに、無理にお姉ちゃんを演じてたような気もしますが。本質はやさしくて面倒見のいい子なのでしょう。
家族は絆はたえませんから、一番強いつながりと言えば強いのかもしれません。
恋愛はいつか終わったりしますし、結婚も夫婦は別れたりしますからねえー。いえ、家族もダメになるときもありますけれども。
将来はもう妊娠中のようですが、素敵な男性が見つかったのでしょうか。
恋愛結婚したいと言っていたので、素敵な恋愛ができていると良いですね。
小野寺 春
おっとりお姉ちゃんと、しっかり者の妹。
姉妹の典型的パターン。
お姉ちゃんに近づかないでー!って怒っているうちに、だんだん好きになってしまう…という。
うん、なんとも典型的!!!
ニセコイの良かったところは、典型的王道パターンだったというところかもしれませんね。
お姉ちゃんと両想いだと思ったからあきらめたのに、何だか報われないような気がしないでもないですが…。
まあ、千棘のことも好きだったようなので、そうとわかれば結局身を引いていた気もしますけれども。
何だか楽が何もしないで、身を引かせてるパターンもけっこうありますねえ。想いは伝えてますが、答えは求めず、自己完結しちゃってますし。
春ちゃんには、まだ王子さまは現れていないようですが、きっと王子さまとは思っていなくても、素敵な出会いがあるといいなあと思います。
まとめ
他にも、るりちゃんとか、キョーコ先生とか、魅力的なキャラがたくさんでした。
舞子くんとか、キャラ的には一番好きですよー。
あと、るりちゃんと舞子くんが一緒にいてあげた迷子の子とか可愛かったなあー。
鍵の謎は、正直うーんってところもありましたが、謎が解けてスッキリはしました!
あーそういうことだったんだなーって。
ストーリーもヤクザ関連を除けば(笑)、普通の学園ラブコメって感じです。
魅力的なキャラが多くて、絵柄も可愛くて、また内容もエロくない(笑)ので、なかなかおすすめです。
実写化決定!
(2018年4月追記)
何やら実写化のお話があるそうですが……?
実写となると、またまた漫画の実写映画化お決まりのキャスト陣となるのかなあ(笑)
ニセコイというタイトルなので、まあ千棘と結ばれないと微妙ですが、意外とどっちとも引っ付かずに終わっちゃったりして……!!
(さらに追記)
メインのキャスト出ましたね!
中島健人さんが楽で、中条あやみさんが千棘だとか!!
中条あやみさんはかなり可愛いので、ちょっと見てみたいかも?
わざわざ金髪に染めるそうですよー!
しかし、ダブル主演とのことですが……あれっ、小咲ちゃんの扱いは???