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【竜とそばかすの姫・映画、小説ネタバレ感想】歌が素敵すぎて、美女と野獣感がすごかった!!
一言でいうなら、映画館で見て損はない!!
小説版は補足としてはお勧めですが、やっぱり映像あってこそという感じでした。
あと、逆に謎が深まった部分もあります。
ネタバレしておりますのでお気を付けください!
筆者の傾向
細田守監督の映画は「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」は映画館にて視聴済みです。
サマーウォーズは大好きだったのですが、おおかみこどもから、んんん? とちょっと趣味に合わなくなってきました。
子育て感が合わないというか、なんというか……?
で、バケモノの子を見て決定的に何か自分の感性とは違うなーと思いまして、未来のミライは視聴しておりません。
そのため、今回は
何だかサマーウォーズっぽいぞ!
というところと、歌っているシーンと歌っているキャラが
何だか某銀河の妖精っぽくて素敵だぞ!
と思って観に行くことにしました。
冒頭の歌が素敵すぎる!
既にYouTubeで公開されているなんて太っ腹すぎます!
Uの世界に入り込んでいくのですが、なんとも素晴らしい歌声と演出に最初から魅了されてしまいまして、これは期待できるぞ! というか、もうこのシーンだけでも映画を見に来たかいがあった!と思うほどでした。
もう、YouTubeエンドレスです!!
早くDLなりCDなり出てくれると嬉しいので、8月が待ちきれませんねー。
美女と野獣感がスゴイ!
自分はDisneyアニメ「美女と野獣」が大好きなので、何度も見るほどです。
なので、まずベルという名前(すずからとってるんでしょうけれども)にも驚いていました。
……が、竜を探しに城へたどり着いたとき、城に入ってすぐの大階段にまず驚きました!
しかしそこからの流れが……
いや、まんま美女と野獣じゃん! と。
ベルがフードのついたマントを羽織っているのですが、そこも美女と野獣と同じ。
城にたどり着いて「誰かいませんか?」と問いかける場面も同じ。
竜の部屋にある顔が見えない絵は、さすがに王子(野獣の人間の時の姿)の物じゃありませんでしたが、部屋の造りやバルコニーまで似ているという……。
竜が野獣のように、「誰だ?」とか「出ていけ」っていうくだりも同じなんですよね。
そして、ベルが竜から強めに言われて、圧にぎゅって我慢する表情も同じなんですよ……!!
ベルが、竜に言われて城から出るも、襲われてしまって、助けてもらって城へ帰り、「助けてくれてありがとう」というシーンも。
キーアイテムがバラっていうのも、何だかもう、ね……。
で、さらにはもうダンス!!
ダンスシーンのカメラワークまでそっくり!!
見たことない方はぜひ、Disneyアニメ「美女と野獣」をご覧ください。(笑)
細田監督は美女と野獣が好きで、そこからインスパイアされて、竜とベルで野獣とベルをやりたかったんだろうなあと勝手に思ってました。
美女と野獣好きからするなら、不快感とかではなくて、細田監督は美女と野獣がきっと好きに違いない! と勝手に思っただけです。
キャラクターが魅力的だった
何といってもルカちゃんが可愛かったです!
あ、もちろんベルが一番可愛かったですけれども。
最初に部活動勧誘の時に、ルカちゃんがサックス弾いてるところでカミシンがカヌーの勧誘をして周りからドンびかれていたのですが、そこでルカちゃんがふいっとカミシンに背を向けて演奏するシーンがありました。
最初はうるさいから困ってるのかな、と思ってましたが、まさかのカミシン好きとは……!!
しかし、こんなに美少女でも、好きな人の前ではポンコツっていうところも、
好感度うなぎ上り!!
ルカちゃんのアズがサックス持ってて可愛かったですが、アズでは美少女していないところも良かったですね。
生体を読み取るのに、カミシンと言いヒロちゃんと言い、他のみなさんと言い、何で人じゃない形になるんでしょう?
ヒロちゃんも毒舌が冴えてて良かったですし、プロデュースというか、ネットの能力高いわ、お金持ちっぽいわで面白かったです。
しのぶくんのくだりはよく分からなかったので、小説などで補完したいなあと思っているところです。
とにかく、昔からすずちゃんのことが好きだったってことですよね?
ああいうクールな子がモテるもんですかねー?
カミシンみたいなのが、面白くていいと思うのですが、しのぶ君は顔が圧倒的にいいんでしょうか?(笑)
+コーラスのお姉様方も実はベルの正体が実はすずちゃんって知ってるのがさすがだな! と思いました。
やっぱり一緒に歌ってるから気づくものでしょうか。
あと、サイトを見たら意外とスゴイ職業の方々の集まりだったので、中の人は言わずもがなで驚きです。
ストーリーについて
私的にはベルの歌が聞ければそれでいいと思ってたので、正直あまり気にならず……。
(どうせなら、もう一回ぐらい主題歌調の歌でライブしてほしかったなー)
しかし、あの正義厨(ジャスティン)はすごかったですね!
いかにもネット社会ならでは、という感じでした。
何というか、ネット社会の象徴と言いますか…自分の正義感を振りかざして叩きまくる人?
それにしても、森川さんの無駄遣いぃぃぃ(笑)
お館さまがあぁぁ!
スポンサーをつけまくってると思いきや、分が悪くなるとスポンサーが手のひら返して正義厨からアッサリ手を引くところも、現代社会だなあとか何だか悲しくなりましたが(笑)
途中から、やたらとシングルファーザーの人がちょいちょい出てくるのと、ぼんやりしている男の子、後ろ向いている男の子(恵くん)が気になってたので、あー虐待ってことかな? とうすうす気づく展開でしたが。
しかし、美女と野獣展開だったので、もしかして、竜とベルがひっつくのかと思ってました。
まさかのしのぶ君展開とは思いませんでしたが、しのぶ君はぐいぐい来てましたしね。
しのぶ君おめでとう!(何)
けれども、お母さんが何故自分以外の他人の子供を助けたのか……。
生身をさらしてまで歌を歌ったときに、はっとしたすずちゃんの表情。
お母さんの気持ちが理解できた……それが、どこまでも限りない、無償の愛だった、ということなのでしょうか。
それにしても、すずちゃんのお父さんが一番イケメンじゃね?
すずちゃんの思春期だったのか、思春期と呼べるような簡単な物ではなかったのか……男親と娘さんだとなかなか踏み込みがたいところもありますよね。
あの兄弟ふたりの行く末も気になりますが、すずちゃんも笑顔で歌えるようになって良かったです。
今後、Uの世界でベルとしての活動はどうなることやら?
アンベイルされちゃったので、ベルとしての活躍はもう無理なのでしょうか?
小説版「竜とそばかすの姫」感想
結局しのぶ君の気持ちはいまいちわからず、鈴ちゃんの気持ちもよく分かりませんでした。
逆に恵くんと知くんを助けに行った鈴ちゃんのくだりで
「愛おしい気持ち」や「恋人同士のように、おでこをくっつけ合った」
とあって、ん? しのぶ君説消えたの? と思ってしまいました。
ベルと竜は惹かれあっていたってことで、アズと現実は別物ってことで良いんでしょうか?
謎が深まっただけのような気もします。
小説版で分かったこと・気づいたこと(映画で分かった人もいるかもですが)
・As=Autonomous self=自律的自己
・鈴のお母さんは、川下で発見された。お母さんは水泳の上級者だった。
・鈴の家で飼われているフーガは、イノシシの罠にかかってしまい右の前足の先を失ってしまった保護犬
・ヒロちゃんの家は銀行家一族
・ヒロちゃん、ルカちゃんに対して厳しい目
部活動勧誘時、ルカちゃんがカミシンに背を向けたことを見逃さず、それを見下していると思っている。(実はルカちゃんがカミシン好きのミスリード?)
・合唱団のお姉さま方は通称「聖歌隊」、40代~70代のお姉さま方。
鈴のお母さんが所属していて、鈴が参加(お姉さま方が誘ってくれていた)することに。
彼女たちは、「結婚しないままパートナーと長年暮らしていたり、ずっと独身だったり、バツ2のシングルマザーだったり、病気の伴侶を介護しながら子育てをしていたり」と職業以上にさまざま。
・しのぶ君が鈴ちゃんに対して語るシーン
「もうひとりくらい鈴を心配している奴がいてもいいって思うんだ」
……の意味が、恋なのか、好意なのか、言葉以上の意味がないのか、いまいち理解できず。
同様に、最後のシーンの鈴ちゃんが
「言うべき気持ちは、ありがとう、だ。いつかその気持ちを、ちゃんと直接、言えたらいいな」
と、しのぶ君に心の中で思うシーンもやや謎。
ん? あなた、さっき恵くんに「恋人同士みたい」とか「愛しい」とか思ってなかったっけ? と混乱しました。
・ルカちゃん、カミシンは青い鳥と犬型のAs。
そういえばしのぶ君のAsって?
映画版の謎に思ったところをもっとハッキリさせてくれるかなと思ったのですが、そこまでハッキリせず、モヤる部分もあるな……という感じです。
読んで損はなかったのですが、やっぱり映画館で観た圧倒的な歌のシーンが素敵なので映画をおすすめします。
機会があればもう一度、映画館で観たいなあと思うほどでした!
サントラと主題歌は絶対買いたいです!!